資産運用

地価公示価格 令和2年

2020年3月20日

地価公示価格 国土交通省発表

今年の3月はコロナウィルスでいろんなところに弊害が出てきています。

そんな中、国土交通省から地価公示価格が3月19日に公表されました。この評価は令和2年1月1日の評価日のデータです。

今後、7月1日の基準を都道府県地価調査で9月頃発表されます。どのようになるか注目しています。

国土交通省 地価公示

大阪では所在地で言えば、大阪市中央区宗右衛門町46番1外 28,700,000円でした。
住所表示で言えば、大阪市中央区宗右衛門町7-2

前年度が19,800,000円だったので前年度との変化率でみると44.9%も上がっている。

金額では1㎡が8,900,000円上がっています。

「当初3月に気になること」で25,000,000円を予測していましたが、それを大幅に上回る結果です。これはずっと上がっているので異常です。

鑑定評価書には、若年層や外国人観光客を対象とした店舗等が数多く立ち並ぶ日本有数の商店街に位置し、インバウンド効果等による影響を受けて通行者数は増加傾向にあり、収益性の向上に伴う地価上昇が認められると記載されています。

平成31年1月の路線価が14,400,000円/㎡なので約2倍の評価となります。

 

日本で一番高いところは、銀座です。

公示価格が32,200,000円/㎡

住所表示で中央区銀座6-8-3

前年度が31,200,000円/㎡なので前年度との変化率でみると3.2%です。

 

鑑定評価書には、東急プラザ銀座とギンザシックスを結ぶみゆき通り沿いに位置しており、繁華性の高い高度商業地域である。ブランドショップの立地としては好適であり地価は上昇すると予測する。と記載されています。

平成31年1月の路線価が23,070,000円/㎡なので、路線価の1.4倍となっています。

となると他の土地も見てみないといけないですが、大阪の土地の上昇がすごいです。

以前も説明しましたが、価格が低いところは上昇する率は大きくなりますが、大阪の土地のようにかなり上がっている状態からさらに1年で45%も上がっています。

でも、少し道を外れれば一気に下がります。それは大阪市の土地でも同じです。

そこばかりが注目されて、周辺の土地も高いと考えてしまいます。しかし、よくみるとそこまでは高くない。過去から現在までの時系列で金額を記載してみる。

 

ではあびこの地価はどうでしょうか?

所在地は大阪市住吉区苅田5丁目45番

住所表示は、大阪市住吉区苅田5-19-19 (地下鉄あびこのマクドナルドの隣)

公示価格が552,000円/㎡

前年度が525,000円/㎡なので前年度の変化率は5.1%です。

こちらも、当初530,000円を予想していましたがかなり上がってきています。

鑑定評価書には、幹線沿いで中層の店舗併用住宅等が集まる駅前商業地域であり、現状を維持して推移するものと予測する。開発適地として底堅い需要が見込め、価格水準は、当面、上昇傾向で推移すると予測する。

 

平成31年1月の路線価が420,000円/㎡なので路線価の1.31倍となっています。

 

第11表では、大阪圏の市の対前年平均変動率

大阪府を見たところ、西区が変動率の伸びが気になります。

西区が上がってきているのは、万博の関係か。それとも総合型リゾートの関係で上がりだしてきているのか。(住宅地と商業地ともに上昇しています。)

商業地域では西区のほか浪速区、北区、中央区は商業地域では2桁の上昇率です。

インバウンドの関係か?

 

仮説と検証を立てて考えていきたいと思います。

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