過去のレターより

レターより 平成15年6月  温故知新

2003年12月6日

※ 平成15年6月の記事を加筆修正しています。

うっとうしい季節がやってきましたね。

賞与支給にあたって考慮する!

りそな銀行が国有化になり、夏の賞与の支給が廃止され、給与も30%カット!!
(追記:国有化が2003年なのでもう15年以上前のことですね。大阪ではりそな銀行はものすごく有名な銀行です。窓口業務の延長や通帳を廃止してキャッシュカードのみにしたのも早かったと思います。ATMも遅くまで開いています。私もりそな銀行のカードのみで通帳をもっていないシステムです。2020年は新型コロナウイルスで、ANA等が賞与の支給を行わないことが決定しました。JALの冬の賞与は0.5ヵ月分)

また、賞与も支給できなくなってきている関与先も出てきました。昔なら、基本給の何ヶ月と決めたり、その都度決めていました。確かに、賞与は従業員のヤル気を鼓舞する上で非常に有効です。たとえ原資に限りがあり少額であったとしても、成果に応じて支給した方がよいことは当然です。

ただし、不合理、不公平な基準によってこれが支給されたとしたら、むしろ従業員のヤル気をそぎ、マイナスとなりかねません。支給のものさしは必要です。

 

賞与を大きく分けると二つあります。

  1. 支給対象期間における会社の業績による支給
  2. 従業員個人の能力や成果の反映による支給

平成15年の最近の話題

6月15、16、17日 実家に帰ります。(妹の結婚式のため)

 

5月に長居公園でのランニング会に2回程参加しました。

さすがに、この時期になると暑い!! 水も飲まずに走っていると10kmを過ぎると

体がしびれてきます。残り5kmがフラフラの状態です。それでも女性もがんばっているので自分も負けずに走っています。

経営の話  (事前相談を・・・)

従業員が社長に対して、率直な意見をいうのは大変です。イエスマンになりやすい。そこで なにか行う前に担当者に話してみませんか?

話すことによって何が生じるか? 人に伝えることにより一度頭で考えることができる。こちらも話し合いによりイメージすることもできるし、仮説と検証をすることが出来ます。これは、事業だけではなく、個人的なことでもOK!!

 

資産購入や住宅や保険や経営のことなどを担当者に話してみませんか?一人の意見よりも、3人の意見を聞こう。そのときに同じ意見が集まるよりも、違った意見が集まったほうがおもしろいと思います。特に、生涯で一番大きな支出といえば、マイホーム購入、長期的にみれば支払額が大きくなる生命保険加入。

これは、一面だけで判断するのではなく、総合的に判断すべき事項です。部分ではなく、全体を見るようにしてほしいのです。

僕自身も、いろいろな質問に答えられるように日々努力しています。

詳しくはコチラ

 

コーチングスキルの重要性 業績検討会で思ったこと

 

この検討会の話の前に、生命保険会社の担当者が来て、
「望月さんは、お客さんのことを考えていない!!」また、「FPの資格を持っているのに、生かしきれていない。」と言われました。・・・ちなみに、この担当者は入社2年目の23歳。

 

この発言は正直いって頭にきましたね。ただ正論なので言い返せば、言い返すほど自分が惨めになってきます。何でこんなことを今更言われなければならいないのかと・・・

 

今までの保険の提案は、節税策の一つの案として提案してきました。
赤字や資金繰りの悪い関与先については正直いって勧めてきませんでした。

もう一度、原点に立ち戻り、経営者に何かあったときにも経営者の家族や社員が困らないように準備しとかないといけません。
標準保障額を関与先に意識させないといけません。そこで今後決算を迎える関与先さんに関しては借入金等を考慮した必要補償額の算定と現在加入の保険内容を理解してもらうように指導していきます。
(※ 補償を重視しているため、借入をしたらリスクヘッジとして保険には加入をしてもらいます)

 

半期の業績報告会と戦略会議を社長はじめ、社員と共に行いました。

このときの僕は正直言って焦っていました。ここの会社の売上がかなり落ちており資金繰りが問題になると分かっていたからです。いろいろ売上増の提案もしましたが、社員から「現場のことが分かってない」という言葉をもらいました。恐らく、「こんな若い奴に何がわかるのだ」「生意気だ!!」と感じたと思います。

今回のように売上が減っているようなときには、提案は自分から出すのではなく出してもらうようにする。今回はあきらかなに自分の会議の進行ミスです。

 

こういったときは、コーチングの技術が役立つと思います。

売上を上げるための戦略は飲食店の社員ひとりひとりの中にある!!

 

つまり、そこの社員の潜在意識を表に出すように持っていくことです。たしかに沈黙もあるかもしれません。これはつらいのですが、ちょっと待ってみましょう。あと、出てきた提案に否定的なことは言わない。これ重要です!!

どんな意見でも大歓迎!!ある程度提案が出てきたら、仮説と検証を行います。チャレンジ見てみてください。

(※ もう15年前の文章ですが、この当時から「仮説と検証」という言葉をよく使っています。この「仮説と検証」ドラッカーのマネジメントに出てくる言葉です。

気にいった話・・・雑誌シリエズ2月号より(平成15年)

この本は、会計事務所のための雑誌です。この中に掲載されていた話が気に入りました。

 

町でいちばんの美人と町でいちばんさえない男が結婚しました。

「なぜ、貴方があんな男と・・・・・」と町中の男が彼女に問いました。そのとき、彼女はこう言いました。「だって、私にプロポーズしてきたのは彼だけよ」そうなんです。あまりの美貌に誰もが声を掛けることすらためらっていたのです。
これは、心のなかではどんなに思っていても、人には通じないということの教訓です。

みなさんも関与先に「紹介して欲しい」と思っていても、関与先には通じていないかもしれません。チャレンジしない人は、失敗しなければ成功もしない。ぜひ、皆さんも関与先に言ってみてください。 「誰か紹介してもらいませか」

その一言で運命が変るかもしれません。

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