私たちは生きていくうえで、病気や事故などのさまざまな危険に遭遇する可能性があります。
過去において、小さいころに転んで頭を打って、縫うのが怖くてちょっと禿げになったり、小学校5年生の夏、
ひざの裏に水が溜まって手術をしたことがあります。
社会人になってからは、急性腸炎で2日間入院したことがあります。そして現在は、腰痛や四十肩、五十肩と体が痛くなってきています。
腰痛は突然起こり、寝返りを打つのも大変です。まだ、ガンや脳卒中や心筋梗塞が起きていませんが、もし起こった場合には体にだけではなく経済的にも負担を生じさせます。
皆さんは、リスク管理をされているかと思われますが、今回はリスクについて考えたいと思います。
リスクの管理を行うにはまず、起こり得る危険について考えます。
発生する危険(=リスク)を確認し、リスクの発生頻度や規模を測定します。
そして次に、個々のリスクに対する準備を考え、それを実行または準備が不十分であれば見直しを行います。
では、リスクに対する備えとはどういうことが考えられるのでしょうか。
大きく分けて2つの対策があります。
一つ目はリスクを避けたり、危険度を減らしたりする「リスク・コントロール」です。
例をあげますと、
■危険を生じさせないような規則を作る(=回避)
■火災による損失を防ぐために消火器や火災報知機を設置する(=損失制御)
■会社内にある製造部門を別の場所に分ける(=分離)
■情報をサーバーなどで集中的に管理する(=結合)
■会社内の一部業務を外部に発注(=移転) などです。
二つ目は、リスクが発生した場合に備え資金対策を行う「リスク・ファイナンシング」です。
その対策とは
■借入による資金補てん
■引当金の計上
■経費での支払いなどリスク発生後の資金的準備を自分自身でまかなう方法(=保有) や
■他社に任せる方法(=移転) などがあります。
他社に任せる方法とは、
保険に加入することでリスクを保険会社に移動させるのです。
また、保険に加入する以外にもその方法があります。
たとえば、銀行から借入をする際に保証人を求められることや、保証協会に保証料を支払うことがありますが、それも移転にあたります。
損害に関するリスク管理をイメージしやすいと思いますが、私たち人間自身も年齢を重ねていくことが一種のリスクであると考えることもできます。
そこで必要となるのが生活保障に関するリスク管理です。
定年退職後の収入や、病気になった時の収入、また、相続税対策などの備えは必要です。
経済的負担を軽減することを目的としている保険という仕組みをうまく利用して、自分のライフスタイルにあった備えができているとず安心ですね。
2020年10月に事務所では、資産運用やライフプランのアンケートのお願いをしています。割と難しいし、なかなかその部分を話すことは難しいと思います。
第三者を利用するのも一つの手です。私も、有料相談を行っています。
ここまでは、一般的な話です。
リスクの数値化は可能か?
私の結論は「可能である」と思っています。
投資をするにしても、あらゆる可能性を判断して行うのと同じように、病気のケガに対してもリスクを見える化するのは可能です。
全体を見て、細部を見る。
リスクを「見える化」をすることは、可能であると考えています。なぜなら、過去のデータがあるからです。実際、保険会社の保険料を計算する方をアクチュアリーと呼ばれていて、リスク管理をしています。
一般的な数値化は可能であると私は考えています。
もちろん、奇跡もあったりはしますが、おおよそ過去のデータから基づいて予測はつくものです。
たとえば、国立がん研究センターががんにかかるリスクの点数化をしています。これはあくまでも過去20年のデータを基に生活習慣とそのがんのリスクを数値化をしたものです。目安なので平均と考えた方がいいです。
生活習慣を変更することにより良くなる可能性もあります。
亡くなるリスクも年々低くなってきています。
要因は
医療の発展
食生活の改善
乳児の死者数減少
だと思っています。
第22回生命表(平成27年)から
もし、その年に男性、女性それぞれ100,000人生まれていたら
男性の場合
50,000人以上の方は、83歳以上まで生きています。(生存数の推移表から算定)
20,000人以上の方は、90歳以上まで生きています。
女性の場合
50,000人以上の方は、87歳以上まで生きています。(生存数の推移表から算定)
20,000人以上の方は、95歳以上まで生きています。
亡くなるリスクもありますが、生き続けるリスクもあります。
「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」によれば
日本で2007年に生まれた子供の半数は、107歳まで生きる可能性があると言われています。
自分も、この本を読んでみましたが、どちらかというと漫画の方が理解しやすかったです。これからどんな未来が待っているか。考えただけでもワクワクします。この漫画の本をお勧めします。もっと詳しく知りたい場合は書籍で
CFP®望月貴之